「工学は社会を幸せにするための技術に関する学問である」と考えています。
社会を幸せにするためには、もちろん社会で実際に使われることが最も効果が高いでしょう。
そのために、コストや製法、さらには実際に社会で利用される際の形や社会システムを意識しながら、高付加価値の材料を創り上げることを目標としています。
特定の研究のゴールは持っていません。当研究室では、レアメタル回収材料、光学材料、電子材料、高強度材料、次世代エネルギー用材料、医療用材料など多岐にわたる研究を進めています。時には、面白いと思えば何の役に立つかわからない研究も行います(それをいつか何かに使えないかとアンテナを張りながら)。
コストと製法を工夫した例としては、二酸化炭素・イオウなどの我が国で豊富に調達できる非石油資源の有効活用や、有機溶剤フリーかつ精製が簡便な合成法の開発などを行っています。
・イオウを仲立ちとする有機-無機ハイブリッド材料の開発
・環化重合による大環状構造をもつ高分子の合成
Science Editor's Choiceに紹介されました。
・生分解性エポキシ樹脂の開発
これらのほかに、有害金属・貴金属の回収技術、リチウムイオン伝導性ポリマー、低毒性DNAデリバリー材料、ビスマス含有ポリマーなどのシーズがございます。共同開発・共同研究等のご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。